【既報関連】連警と連邦検察庁が18日朝、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)の一環としての「パトモス作戦」を実行し、ブラジリアの連邦議会やリオ州、ミナス州など、民主社会党(PSDB)党首のアエシオ・ネーヴェス上議らに関連する場所の家宅捜索を行うと共に、同上議の姉のアンドレア・ネーヴェス氏らを逮捕したと同日付各紙サイトが報じた。
ロドリゴ・ジャノー検察庁長官の要請で最高裁LJ報告官のエジソン・ファキン判事が17日夜認めた令状は、PSDBのアエシオ上議やゼゼ・ペレラ上議、民主運動党(PMDB)のロドリゴ・ロッシャ・ロウレス下議にまつわる不正疑惑と、エドゥアルド・クーニャ元下院議長に口止め料が支払われていたとの供述に基づくものだ。
これらの告発は、連警が12日に行ったブリッシュ作戦で強制出頭命令が出たが当日は米国にいた、食肉最大手のJBSの持ち株会社J&Fホールディングス共同経営者のジョエズレイ・バチスタ容疑者が行った報奨付供述の中で言及されたものだ。
同供述によると、アエシオ上議は、LJでの弁護費用の一助として200万レを要請。この金額は50万レずつ4回に分け、同上議のいとこでミナス州電力会社元理事のフレデリコ・パシェコ・デ・メデイロス容疑者に渡された後、ペレラ上議の秘書の手を経て、ペレラ上議の息子の会社の口座に振り込まれた。
金の受け渡しの様子は連警が録画しており、金が入ったトランクには追跡用のチップを装着、紙幣の番号は検察に届けられていたという。
ジョエズレイ容疑者はロウレス下議への金の受け渡しも明らかにしており、その様子も録画されている。同容疑者によれば、J&Fが抱える諸問題解決のために同下議を指名したのはテメル大統領だったという。
検察はアエシオ上議に対する逮捕令状も要請していたが、ファキン判事はこれを拒否。アエシオ上議とロウレス下議には職責停止命令が出た。
18日の逮捕者はアンドレイア氏やメデイロス容疑者、ジョエズレイ容疑者らの司法取引妨害を試みたアンジェロ・ヴィレラ連邦検察官、クーニャ被告と関係のあるウィレル・トマス弁護士らだ。また、ヴィレラ検察官が働いていた選挙高裁の執務室や、経済防衛審議会(Cade)にも捜査の手が入った。
アエシオ上議やペレラ上議らは各々、不正疑惑を否定し、極めて平静との声明を出している。
ジョエズレイ容疑者や兄弟のウエスレイ容疑者を含むJBS関係者による報奨付供述は4月初旬から5月第1週に行われており、18日に正式承認されたが、どの部分が公開されるかは未定だ。
タグ:PSDB PSD PMDB 写真ニュース ラヴァ・ジャット テメル大統領