ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ブラジル人の睡眠時間が減っている?=10年前より平均で30分も

ブラジル人の睡眠時間が減っている?=10年前より平均で30分も

 サンパウロ連邦大学睡眠研究所の調査によると、2016年のブラジル人の睡眠時間は2007年のそれより平均で30分短くなっていると17日付現地紙が報じた。
 同じ人を対象にした調査で、男性は平均して20分間、女性は平均して40分間、睡眠時間が短くなっていたという。
 睡眠時間が減ると、肉体や脳の回復、生産性、いくつかの大切なホルモンのバランスなどにも影響が出てくる。睡眠時間の減少は、健康面はもちろんだが、記憶力や集中力の低下、気分が落ち込むといった影響も出てくるので要注意だ。
 何時間寝れば充分かは人によって違うが、専門家は、乳幼児なら14時間、子供なら8~10時間、大人でも7時間は必要と述べている。
 また、睡眠時間の不足や睡眠の質の低下は、運動不足と同様に、肥満や高血圧などの原因にもなりうる。ブラジルでは適正体重を超えた人や肥満の人が年々増えており、保健省などが警告を発しているが、適正な体重を保つためには、食事と運動、睡眠のバランスが大切だという。
 2晩続きで睡眠が充分にとれなかった場合は、その日の気分や外観にもその影響が出、周囲の人との関係にも響く事も、スイスでの研究で明らかにされている。