ブラジル地理統計院(IBGE)が18日、今年の第1四半期には、2年以上職を探しているという人が290万人に達したと発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
第1四半期の失業率は13・7%で、失業者は1420万人とされているが、その内の約20%は2年以上職にありつけずにいるというのだ。
失業者の数は、不況の長期化に連れて段々増えているが、新たな職に就くまでの職探しの期間も徐々に伸びている事が明らかになった。
IBGEによると、16年第1四半期に2年以上職を探していると答えた人は失業者全体の18%だったが、今年の第1四半期はこの数字が20%に増えている。
今年の第1四半期の場合、職探し(失職中)の期間が1カ月未満の人は180万人で、1カ月以上1年未満の人は680万人、1年以上2年未満が250万人いた。
部門別の雇用者数を昨年の第1四半期と比較すると、最も人が減ったのは農牧業の75万8千人で、2位は建設業の71万9千人、3位は工業の31万9千人だった。
今年に入ってからの労働市場は2月と4月に正式雇用が増え、4カ月の累計は933人分の喪失にとどまるなど、景気回復の兆しが見える。
だが、景気後退(リセッション)が2年間続いた事で正式雇用は300万減っており、以前の状態に戻るには時間がかかる事が今回の調査結果からもうかがわれる。