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大耳小耳

 柳誌『ぶらじる川柳』(ぶらじる川柳社)が213号を5月に発行した。《テーメルさん何とかしてよこの不況》(中山哲弥)と大統領に頼む作品を目にした日、皮肉なことにその本人が一番の苦境に立たされていた(詳細2面)。《冷蔵庫前にたたずみはて!なにを》(久保久子)を読んで、「私も、私も」という人は多い。そんなときは《とり合えず取るセルベージャああ美味い》と続けるのも楽しい。《健康でいる幸せを病んで知る》(上地花子)は骨身に沁みる作品。《飽食で病んで粗食に金をかけ》(荒井花生)も「その通り」と膝を叩く傑作か。《飽食に病んで金かけ汗をかく》もいいかも。
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 会報『京都らてんアメリカ』第6号(京都ラテンアメリカ文化協会、京都府所在)がたまたま編集部にまわって来た。「京都」と「ラテン」という組み合わせが不思議だとおもってパラパラ見ていたら、京都外語大の教授陣が多く、なるほどと納得。ポ語やスペイン語学科があり、人材は豊富。しかもサンパウロ市文協の呉屋春美会長の訪問記事まで掲載されていた。思えば、当地にもブラジル京都会がある。古めかしい伝統のイメージが強い古都だが意外に「近い」存在かも。