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《ブラジル》JBS供述後、PSBが連立離脱表明=PSDBなどは当面連立に留まる=重要法案の審議はいかに

記者会見で音声データ改ざんの可能性を上げ、捜査停止を求めたテメル大統領(José Cruz/Agência Brasil)
記者会見で音声データ改ざんの可能性を上げ、捜査停止を求めたテメル大統領(José Cruz/Agência Brasil)

 【既報関連】食肉大手のJBS社主のジョエズレイ・バチスタ容疑者ら同社幹部7人の報奨付供述で、テメル大統領(民主運動党・PMDB)やアエシオ・ネーヴェス上議(民主社会党・PSDB、停職中)らへの疑惑が噴き出し、社会党(PSB)が連立離脱を決めたが、PSDBや民主党(DEM)は大統領に対する捜査継続の是非を審理する24日の最高裁の判断を待つ意向と22日付現地紙が報じた。
 最高裁は24日、ジョエズレイ容疑者が提出した音声データに関する鑑識結果が出るまで、大統領に対する捜査を中止するか否か話し合う。
 大統領がジョエズレイ容疑者が提出した録音内容が編集・改ざんされた可能性を指摘した事は、ブルーノ・アラウージョ都市相(PSDB)、ラウル・ジュングマン国防相(社会民衆党・PPS)、フェルナンド・コエーリョ鉱動相(PSB)の辞任延期にも繋がった。
 JBS関係者はルーラ元大統領やジウマ前大統領にも計1億5千万レアルを払った事などを明らかにしたが、録音内容が事実なら、大統領は収賄や捜査妨害、公務員法違反などに問われうる。
 タッソ・ジェレイサッチPSDB党首は20日夜、21日に同党やDEM、PPSのリーダー達と、大統領辞任または選挙高裁が当選無効と判断した場合に行われる議会での間接選挙に備える会合を開く予定だった。
 だが、政府閣僚らが奔走してこの動きを阻止。21日夜、大統領官邸で行われるはずだった夕食会は、PSDBやDEMの党首を含む上下両院議員29人と、全閣僚17人の会合の場となった。
 テメル大統領は会合中終始、告発は不正なもので辞任する意思はない事などを強調しており、PSDBやDEMは最高裁審理の結果が出るまで態度保留を決めた。
 ロドリゴ・マイア下院議長(DEM)とエウニシオ・オリヴェイラ上院議長(PMDB)は、労働法改正や社会保障制度改革の審議加速を試みているが、連立崩壊の可能性のある中、審議の行方は見通しさえ立たないのが現状だ。
 JBS関係者の供述で名前が上がった政治家は1829人で、上院では35%の28人、下院でも32%の166人が同社から金を受け取っていたという。内訳は進歩党(PP)38人中27人(71%)、労働者党(PT)69人中20人(29%)、共和党(PR)34人中19人(56%)、PMDB65人中17人(26%)などで、JBSから金を受け取って当選した議員の75%は現在、連立与党側だ。14年選挙直後は、PT政権の連立与党議員の92%を占めていた。

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