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サンパウロ市=クラコランジアが拡散?=一掃作戦後、複数の群れなす

プリンセーザ・イザベル広場で群れを成す麻薬常用者達(Alan White/Fotos Públicas)

プリンセーザ・イザベル広場で群れを成す麻薬常用者達(Alan White/Fotos Públicas)

 【既報関連】21日にサンパウロ市中央部のクラコランジアで行われた麻薬密売者と常用者一掃作戦後、麻薬常用者らの群れが複数個所にできていると24日付現地紙が報じた。
 クラコランジアでの一掃作戦は常に、各地に散らされた常用者らが各々の地で密売者や常用者の群れを作るが、時間が経つと再びルス区に舞い戻って来るという歴史を繰り返してきた。
 今回も、ジュリオ・プレステス駅の前の1区画こそ、ゴミ回収者なども通れる状況になり、警官や保健衛生の専門家らが常用者を保護したりする姿が見られたが、その一方で、プリンセーザ・イザベル広場前やリオ・ブランコ大通り、マウアー通りなどでは、駅前を追われた路上生活者や常用者がたむろする様子や、密売者が麻薬を売り歩く様子が観察された。
 サンパウロ市のジョアン・ドリア市長は23日、サンパウロ州政府と協力してミニクラコランジアも撲滅する意向を表明すると共に、「ノヴァ・ルス計画」で、19年12月までに保育所と保健所、学校、大衆住宅の一部を完成させると約束。「クラコランジアは過去のものになる」と再度、強調した。
 なお、フォーリャ紙によると、麻薬密売者や常用者が集まるミニクラコランジアは、市中央部ルス区のサラ・サンパウロ周辺や、西部のヴィラ・レオポルジーナ区の州食糧保管センター周辺、南部のジャバクアラ橋周辺とジョルナリスタ・R・マリーニョ大通り、東部のアリカンドゥーヴァ橋周辺、ペーニャ区などにも広がっているという。