インフルエンザの予防接種キャンペーンは26日までだが、22日現在の接種率はまだ58%と23日付G1サイトなどが報じた。
保健省はキャンペーン開始前、対象者5420万人中、最低でも90%にという目標を立てていたが、達成は難しそうだ。
22日までの内訳を見ると、接種率が最も高いのは60歳以上の人の67・1%で、出産後45日以内の女性65・45%、医療関係者59・4%、先住民37・1%、6カ月以上、5歳未満の子供44・9%、妊婦49・2%と続く。今年初めて対象となった公私立の学校の教師は52・4%が予防接種を受けた。慢性疾患を持っている人の接種率は発表されていない。
2016年の場合、重度の呼吸器疾患を起こしたインフルエンザ患者は1万2174人で、2220人が死亡した。死者の内、1982人はA型のH1N1だった。
この数字は、H1N1が大流行した2009年の死者2060人に次ぐものだ。
保健省では今回のキャンペーンだけでなく、予防接種全般で接種率が落ちてきている事も懸念している。特に懸念されているのは、乳幼児や青少年を対象とする予防接種で、義務化された予防接種以外の接種を避ける傾向が広がっている事だ。専門家は、予防接種率が下がれば、将来的に、免疫ができていない人達の間で新たな流行が起こりうると警告している。