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会議所=BANDのサージ社長講演=「大々的な報道に疑問」

バンデイランテス社のサージ社長

バンデイランテス社のサージ社長

 ブラジル日本商工会議所(松永愛一郎会頭)が19日、『5月度定例昼食会』をサンパウロ市内ホテルで開催し、会員ら約150人が参加した。バンデイランテスTVグループのジョアン・カルロス・サージ社長が招かれ、昨今の政治問題についてコメントを交えながら「日伯交流に果たすマスメディアの役割」などをテーマに講演した。
 壇上に立ったサージ社長は、前日にテメル大統領のクーニャ被告へ口止め支払い容認疑惑が暴露され、ブラジル中を震撼させたことについて「公開された音声は極めて不自然であり捏造の疑いがある」との考えを述べた。
 長年放送会社の経営者を務めてきたサージ社長にとって、今回の報道の盛り上がり、混乱状態が異常であることを指摘し、「すでに死に体になっていたアエシオ上議に、なぜ爆弾を投げたのか。どうしてドル高騰を分かっていながら大々的に報道したのか。それに、なぜ今なのか」と疑問を連ね述べた。
 さらに「公開された音声には極めて疑問があり、私は納得していない。大々的に報道する前に鑑定するべきだった」と訴えた。「テメル大統領が推進する労働改正と年金改革は遂行されるべき。過剰な魔女狩りではなく、ブラジルのビジネス環境を整え、成長できる状態にしなければならない。自発、合理的な考えを各個人が持たなければ。でないと報道によって毎日〃地震〃が起きるようになる」と注意を呼びかけた。