ブラジル日系人作家協会(宮村秀光会長)は、27、28日にサンパウロ市文協で開催される「文化祭り」を皮切りに、サンパウロ市やリオ市など各地で開催される日本祭りに出展し、『書籍即売会』を行う。
2015年3月に発足し、現在会員数は50人ほど。宮村会長は「日系作家は出版まではたどり着くが、販売促進に課題を抱えている。それを支援することが創立の目的だった」と語る。文化祭りでの出展はその一環だ。
昨年も各地で即売会を実施し、約一千冊を販売。今年はブラジル日系文学会と合同出展をし、やはり約1千冊販売を見込んでいる。ブラジル人や日系人向けにしたポ語書籍が9割を占め、子供向けの童話から日本の歴史や文化、短編集など幅広い書籍が取り扱われる。
「これまで日本に関する書籍は日語中心で、特に二世は損をしてきた」と語り、「ポ語で翻訳出版されるようになったのはつい最近。日ポ両語で高いレベルのものを出版してゆくことが、日本の歴史や文化を普及してゆくことに繋がるはず」と意気込みを語る。
宮村会長、赤嶺園子さん、桂山トシオさん、妻のヤスミ・ジュリアさんは、「即売会には作者が出席するので、読者は作者と会話したりサインをもらったりできます。作家にとっても、読者からの感触を得て次の創作活動に繋げる貴重な機会なのでぜひお越し下さい」と呼びかけている。
サンパウロ市、リオ市ほかベロ・オリゾンテ、ブラジリア、マナウス、マリンガ、ポルト・アレグレなどの日本祭りにも出展する予定。問い合わせは同協会(11・98296・8834)まで。
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