今年4月の連邦政府、各州政府、各市と公社の会計の総計は、129億レアルの黒字だったと、ブラジル中銀が26日に発表した。
これは市から連邦政府にいたるまで、全ての会計の合計で収入が支出を上回ったことを示すが、負債にかかる利子の支払いは含まれていない。
15年4月は134億4千万レアルの黒字で、16年4月は101億8千万レアルの黒字だった。
中銀経済部のフェルナンド・ロッシャ次長は、「4月は他の月と比較して、良い結果が出易い」と語っている。
1~4月の累計会計は151億レアルの黒字だった。昨年は44億1千万レアル、15年は324億4千万レアルだったから、ここでも、15年から16年にかけての減少分を回復した形になる。
今年1月から4月までの各州、各市の会計収支は総計178億6千万レアルの黒字で、連邦政府(国庫と中銀、社会保障費)の赤字27億1千万レと、各公社の赤字4600万レアルを埋め合わせてもなお、150億レアルを超える黒字を出す原動力になった。
ロッシャ中銀次長は、今後は各州、各市がこの黒字を食いつぶして、17年トータルでは40億レアルの赤字になる事が予想されているとした。
昨年5月から今年4月までの12カ月間の累計では、連邦政府、各自治体と公社をあわせた会計は1450億9千万レアルの赤字だ。
2017年全体の、連邦政府、各自治体、公社の会計は、利子の支払いを考慮に入れない状態での赤字額を、1431億レアル以内に収める事が目標だ。15年の赤字は1112億4千万レアルで、16年は過去最大の1557億レアルの赤字を計上した。