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シャペコエンセ=全国選手権3節を終えて首位に立つ=2勝1分勝ち点7、得失点差でコリンチャンスとクルゼイロを押さえ
サッカーブラジル全国選手権1部リーグ、第3節が27~29日にかけて行われ、昨年11月の飛行機事故で主力選手ほぼ全員と、監督を失ったシャペコエンセが首位にたった。
シャペコエンセは、事故の後、世界中から同情の声を集め、マスコミは「あの有名選手が無償でプレーを申し出る?」などと喧伝したものの、事故前の方針と同じく、健全経営に徹し、レンタル移籍なども使って、予算の範囲内で獲得できる選手を集め、今年の戦いを始めた。
今年前半のサンタカタリーナ州選手権で優勝、リベルタドーレス杯では理不尽な南米サッカー連盟からの出場停止連絡ミスなどもあり、グループ3位に終わるも、5月半ばに開幕したブラジル全国選手権ではここまで堅実な戦いを見せている。
開幕のコリンチャンスとのアウェイ戦を引き分けると、第2節では昨年王者のパルメイラスに勝利、続いて迎えた第3節のアヴァイーFC戦にも勝って連勝した。
コリンチャンスとクルゼイロも開幕からの3試合を2勝1分の勝ち点7で終えているが、シャペコエンセはこの両チームを得失点差で1上回り、首位に立った。
チームの公式ツイッターではこの快挙を、「初めての経験は忘れない! これで少なくとも次節が始まるまでは、私たちは首位! #ヴァモス・シャペ」と書き込んだ。
事故被害の大きさを考慮され、「今後3シーズンはたとえ下位に沈んでも2部降格は免除」とのCBFの申し出も拒んだシャペコエンセ。全国選手権はまだまだ先が長いが、昨年のスル・アメリカーナ杯制覇の力を見せられるか? (規)