週末の大雨で、アラゴアス州では5人の死者も出ているが、州都マセイオー市の海岸では、洪水や土砂崩れなどの被害も後押しする形で出たゴミが大量に集まり、清掃担当者達が大奮闘中だ。
マセイオー市清掃局によると、同市ではこの1週間に、リアショ・サウガジーニョだけで250トン超、市全域では1千トン以上のゴミを回収したという。
以前はジャラグアと呼ばれるファヴェーラ(スラム街)があったアヴェニーダ海岸も、文字通り〃ゴミの海〃と化した場所の一つだ。
同地区の猟師達は、ゴミの海を掻き分けて仕事に出る必要があり、「この辺はゴミの回収車が来ないんだ。ゴミを集めるトラクターが来たけど、リアショ・サウガジーニョまでを一通り掃除したら後はそれっきりさ。市役所の仕事は最もゴミに悩まされる地区まで届いていないんだ」と愚痴をこぼした。
海老を売り歩いている男性も、強い雨が降り始めてからはゴミの量がどんどん増えており、「海岸まで来た客も、ゴミの山を見たら素通りしてしまうから、商売は上がったりだ」と嘆く。
清掃会社は、「問題を解決するために担当者が現場に赴板」との文書を発表。市役所側も「市内全域で山積するゴミを処理するため、清掃夫達は懸命に働いている」と回答した。
市役所側は、市民達にも、ゴミの量を減らすように呼びかけて協力を仰ぐと共に、出来るだけリサイクルするように呼びかけた。
今回の豪雨では、線路の冠水やレール下の石が流されるなど、鉄道関係の被害も大きい。被害が特に深刻なのは、フェルナン・ヴェーリョ地区のゴイアベイラやスルル・デ・カポテ、ABCだという。(29日付G1サイトより)