【ホノルル共同】米ハワイのホノルル国際空港が、2012年に88歳で死去した日系上院議員の名にちなみ「ダニエル・K・イノウエ国際空港」に改名されたことを祝う式典が30日、同空港で行われた。看板もこの日までに付け替えられた。
改名は4月27日付。式典には夫人のアイリーン・ヒラノさん(68)が出席し「(改名を)心から感謝する。(イノウエ氏は)ハワイがアジアと米本土の懸け橋にならなくてはならないと話していた」とあいさつした。
コールドウェル・ホノルル市長も「イノウエ氏はこういうことを望んでいなかったかもしれないが、次世代に彼の功績を伝えることができる。『イノウエ』は発音しにくいかもしれないが、皆に覚えてもらえると思う」と述べた。
イノウエ氏は第2次大戦で米陸軍日系人部隊の一員として戦い、右腕を失った。1962年に日系初の連邦上院議員に当選し、連続9期務めた米政界の重鎮。大戦中の活躍を評価され、2000年に米最高位の名誉勲章を受章した。