1日、連邦警察がラヴァ・ジャット作戦(LJ)で二つの作戦を敢行したが、その一つは2012年のサンパウロ市市長選におけるフェルナンド・ハダジ前市長(労働者党・PT)に関する疑惑だったと1日付現地紙サイトが報じている。
サンパウロ州内での「シフラ・オクルタ作戦」は、サンパウロ、サンカエターノ、プライア・グランデの3市で展開され、9件の家宅捜索令状が出た。この捜査は、LJの疑惑企業の一つであるUTC社のリカルド・ペッソア被告の証言に基づいて行われた。
同被告によると、UTC社は、2012年のサンパウロ市市長選でハダジ氏が抱えていた260万レアルの負債を、ペトロブラス社との事業契約に絡む賄賂で払ったという。問題の負債は、PTの元サンパウロ州議員、フランシスコ・カルロス・デ・ソウザ(通称シコン)氏の妻が経営している印刷会社「ソウザ&ソウザ」に対するもので、サンパウロ市東部にある同会社は今回の捜査対象の一つとなっている。
また、LJの仕掛け人の闇ブローカー、アルベルト・ユセフ被告も、シコン氏が12年の市長選絡みでペトロブラスの公金からの賄賂、260万レアルを受け取ったと証言している。
また、連警は、ユセフ被告の架空会社「リジデス」が2013年6月10日付で、シコン氏の妻と同氏の兄弟が経営する別の印刷会社「LWCアルテス・グラフィカ」に16万レアルを送金したことも突き止めている。
連邦警察によると、闇ブローカーの一人は、ハダジ陣営にサービスを提供した印刷会社に35万4450レアルを支払ったと供述している。同陣営が選挙高等裁判所に提出した12年のサンパウロ市長選の会計報告には、別の印刷会社に25万2900レアルを払ったと記載されているだけで、UTCが印刷会社に払ったという260万レアルには到底及ばない。ハダジ陣営の広報担当者は、シコン氏の印刷会社に依頼したのは小さな仕事のみで、その支払いは選挙会計にもきちんと記載されていると語っている。
連警は260万レアルの贈賄は、銀行振込みと現金に分けて行われたと見て調べている。
一方、リオ州で行われた「ラタトゥーユ作戦」では、学校や刑務所などへの給食事業での汚職が摘発され、マゾン社とミラノ社に関係するマルコ・デ・ルカ容疑者が逮捕された。両社は、セルジオ・カブラル被告(現在逮捕中)が同州知事の時代に結んだ事業契約で恩恵を受け、2011~17年に州政府から54億レアルと16億レアルの支払いを受けた。同容疑者はこれらの契約を得るため、州の関係者に1250万レアルの贈賄を行ったと見られている。
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