ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 《ブラジル》北東部の雨まだ止まず=レシフェ市では新たな死者

《ブラジル》北東部の雨まだ止まず=レシフェ市では新たな死者

 【既報関連】5月最後の週末からの強い雨で、ペルナンブコ州やアラゴアス州では大きな被害が出ているが、5月31日も強い雨が降ったレシフェ市では土砂崩れで新たな死者も出たと1日付現地紙サイトが報じた。
 ペルナンブコ州都のレシフェ市では、5月31日未明からの6時間で8日分の雨を記録。この雨で地盤がさらに緩んだため、1週間前に防災用のビニールシートをかけた崖が崩れて、崖下の民家に住む主婦(37)と14歳の甥が死亡、9歳児がケガをした。
 この事故により、同州の死者は5人に増えた。また、非常事態を宣言している市も、24市から31市に増えている。
 アラゴアス州でも状況は変わらず、土砂崩れによって死者も出ている州都のマセイオー市では、1日も雨が降り、行方不明者の捜索継続が困難な状態が続いている。同州での死者は7人のままだが、行方不明者2人はまだ見つかっていない。
 同州では5月31日、非常事態を宣言している27市の市長が対策を話し合う場を持った。特に被害が大きい9市には、清掃作戦と帰宅作戦の二つの作戦推進のため、1日に州職員ら200人からなる特別班が派遣された。これらの作戦は、洪水で地盤が緩み、土砂崩れなどの危険がある地域を除く地域の住民が、1日も早く帰宅できるようにを支援する事を目的としている。