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ブラジル・サッカー=今年の行方を占う52日間始まる=7週間強で、リーグ戦の3分の1にあたる13試合を消化

6月4日、パルメイラスとアトレチコ・ミネイロの強豪同士の一戦は、0対0の引き分けに終わった(Bruno Cantini/Atlético)

6月4日、パルメイラスとアトレチコ・ミネイロの強豪同士の一戦は、0対0の引き分けに終わった(Bruno Cantini/Atlético)

 サッカー・ブラジル全国選手権1部は、20チームがホーム&アウェイで2回戦総当たり戦を行い、38節の結果で雌雄を決する。全38節の3分の1にあたる13節を一気に消化する52日間が始まったと4日付地元紙が報じている。
 第3節までは週に1試合のペースで試合を消化してきたが、6月3日の第4節以降、第10節までの7試合は、週に2試合のペースで消化する。その後は2週連続で平日休みがあり、(しかし、トーナメント戦を戦うチームは別)11節を週末に戦い、12節から16節までの5試合も週に2試合のペースで戦う。
 この〃マラソン〃のような耐久レースが7月24日に終わると、全38節のほぼ半分の16節が消化されてしまう。
 過去10年間のリーグ戦の成績を見ると、16節終了時にトップに立っていたチームが最終順位で5位以下に落ちたケースは2回しかない。
 また過去10年間のリーグ戦で、16節終了時に5位以下だったチームが優勝したケースも2回しかない。
 さらには過去10年で、16節終了時に首位だったチームがそのまま優勝したケースは6回もある。過去7年で16節終了時の首位チームが優勝を逃したのは1回しかない。
 7月24日以降はリーグ戦での平日開催は減少するが、今度は国内トーナメント戦のブラジル杯や、リベルタドーレス杯、スルアメリカーナ杯などの国際大会が平日に組まれ、勝てば勝つほど試合数が増え、日程が苦しくなっていく。
 一番大変なのは、ブラジル杯では8強に、スルアメリカーナ杯でも32強に残っているフラメンゴだ。どちらでも決勝に進むと、試合数はさらに20も増える。トーナメント戦で早々に敗退し、リーグ戦一本に絞って戦えるサンパウロFCとは条件が全く異なる中、例えば、サンパウロがフラメンゴをリーグ戦の順位で上回ってもそれは公平とは言えないが、それが考慮されて、監督、選手への要求が緩くなることも全くないのがブラジルの現状だ。(規)