《ブラジル》選挙高等裁判所=14年の大統領選裁判を再開=連警がテメルに82の質問=ジウマは参謀証言撤回求める=判事の判断次第で延期も

6日夜より、選挙高等裁判所(TSE)で、2014年大統領選におけるジウマ/テメルのシャッパの当選無効を問う審理がはじまった。その前日の5日、連邦警察がテメル大統領に82項目(エスタード紙より、フォーリャ紙では84項目)の質問状を送り、JBS社との関係などについて問い正している。6日付現地紙が報じている。
選挙高裁では6~8日の3日間で4回の審理を行い、シャッパの当選が有効か否か、仮に当選無効の場合はその責任はジウマ氏のみなのか、あるいはテメル氏も同じく責任を問われるのか、などを投票によって決める予定だ。
その審理を翌日に控えた5日、連邦警察はテメル大統領に82の質問を送った。この質問状は24時間以内に返答すべきもので、返答は書面で行うことができる。また、答えたくない場合は黙秘権も使えるという。
その質問の中には、JBSショックの件も含まれており、「3月7日の夜、公邸でジョエズレイ・バチスタ氏と会ったことに関して」「逮捕された元側近のロドリゴ・ロシャ・ロウレス元下院議員に関して」「ジョエズレイ氏との会話に登場した、エドゥアルド・クーニャ氏への賄賂の継続や、エンリケ・メイレレス財相とJBSの密な関係が疑われる発言について」などの質問が存在する。
テメル氏とジョエズレイ氏との会談で生じた疑惑は、直接的には今回の裁判とは関係ない。ジョエズレイ氏は報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)で14年大統領選の際にジウマ陣営に贈賄を行ったと証言しているが、これらの供述に基づいて生じて疑惑に関する具体的な捜査はまだ進んでいない。
また、今回の裁判に関し、ジウマ氏側は、選挙参謀を務めていたジョアン・サンターナ氏とモニカ・モウラ氏の証言について、「本来、14年12月に訴えられた際の主題ではなかった」として無効化を求めている。
ただ、サンターナ氏とモニカ氏は既に、大統領選に関するオデブレヒト社から収賄容疑で実刑判決を受けており、さらにこの裁判の審理も、この件についての詳細を求めたものであるため、無効化は難しい。
さらにジウマ氏に不利なことに、同夫妻はその供述で「キャンペーン中、テメル氏とはほとんど接触する機会がなかった」と語っている。
同裁判は7人の判事の内のいずれかが「審議見直し」を要求すれば延期できる上に、テメル氏が大統領に就任してから任命した判事が2人いる。そのため、テメル氏には有利とする見方が今のところはあり、テメル氏自身も楽観視していると報じられている。