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《ブラジル南部》大雨に強風の被害重なる=RS州やSC州などで

 8日午前、南伯のリオ・グランデ・ド・スール州(RS)やサンタカタリーナ州(SC)などで暴風雨や降雹が観測され、各地で被害が出ていると、8日付現地紙サイトが報じている。
 RSのカシアス・ド・スル市では、暴風雨に伴う土砂崩れなどで約50軒の家屋が倒壊した。同市では、倒壊した家屋の下敷きとなって、79歳のクラウジア・ベルチンさんが死亡した。
 また、同州北部のリベラート・サウザーノ市では、17歳の少年が雷に打たれて死亡した。グラマド市では約50軒の家屋の屋根が飛ばされ、同市とカネラ市を結ぶ道路では、倒木のために通行止めも起こった。
 州都のポルト・アレグレでは、12時間で75ミリの雨(月間降水予想量に相当)が記録されており、土砂崩れで死者が1人出たとの情報があるが、州防災局は、行方不明者1人と負傷者1人と発表している。
 同州ではその他にも、各地で雨や風の被害が出ており、非常事態を宣言した市は68に増えた。自宅退避者は9800人と報じられている。
 一方、SCでも8日未明に突風が吹き、大きな被害が出た。防災局は、8日夜までは、落雷や雹(ひょう)、強風の可能性を指摘している。
 突風により、西部のサンミゲル・ド・オエステやイポロン・ド・オエステで屋根の被害や倒木などが記録されている。山間部のラジェスでは大通りや高速道路での落木が報告された。西部の州道ではラジェス以外でも、倒木による通行止めなどが起きている。
 8日から週明けにかけては全国的に、強い寒冷前線通過による雨や気温低下が見込まれている。SC山間部では雪が降る可能性もあるようだ。