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女医の診察拒否で男児死亡=救急車での病院搬送叶わず

 リオ市で7日朝、持病を持つ1歳半の男児が病院への搬送を必要とする状態に陥ったが、救急車で来た女医が診察もせずにそのまま立ち去り、男児は自宅で死亡するという事件が起きた。
 亡くなったブレノ・ロドリゲス・ドゥアルテ・ダ・シウヴァ君は、神経疾患を患っており、自宅でのケアを認められていたものの、何か起きたときには救急車で病院に来るよう言われていた。
 ブレノ君はこの日、腹部の痛みを訴え、保健プランを使えるUnimedの病院に搬送してもらう事になったが、8時20分に救急車を要請したのに、Unimedの救急車が来たのは9時10分。しかも、救急車で来た女医は病院に搬送する手配もせず、車内で書類を破り捨てると、10時13分に立ち去った。
 門番から救急車が立ち去ったと聞いた両親は、すぐに救急医療センターに連絡。同センターはUnimedと連絡をとった上で、別の救急車の派遣を要請したが、男児は10時26分に息を引きとった。
 両親は10分毎に「救急車はどこ?」と問い合わせの電話を入れたが、2台目の救急車が来たのは11時で、ブレノ君はもう助からなかった。
 最初の救急車が病院に搬送してくれていれば、ブレノ君は助かっていたかも知れないと考えた両親は同日夜、警察に被害届を提出。弁護士は女医を業務上過失致死などで訴える意向だ。
 保健プラン担当者は、Unimed内でも調査を行う事になるはずと答えており、女医は既に解雇された。
 ブレノ君の母親は、現在、2人目の子供を妊娠中だが、1人の医師が対応を拒んだために、1年半、病気と闘い続けた家族が別離を経験した事に納得がいかず、涙に暮れている。
 ブレノ君の葬儀と埋葬は8日午後、サンフランシスコ・シャヴィエル墓地で行われ、ブレノ君の写真と「私達のチャンピオンよ、永遠に」とのフレーズを印刷したシャツを着た遺族や友人が、両親を慰めた。(7~8日付G1サイトなどより)