9日朝、石油公社ペトロブラス(PB)社の石油採掘船で爆発が起き、11日までに3人が死亡したと10~12日付現地紙・サイトが報じた。
爆発が起きたのは、リオ州北部沖から、東隣のエスピリト・サント州南部沖に広がる油田地帯バシア・デ・カンポスの中のカンポ・デ・マルリン内で操業していた石油採掘船NS―32(井戸掘削リグ)のボイラー室だ。NS―32はオデブレヒト・オイル・ガス社(OOG)が操業していた。
事故により4人が火傷を負い、病院に運ばれたが、その内の1人、エリクソン・デ・フレイタスさん(29)は9日の内に死亡した。デ・フレイタスさんは、事故が発生したNS―32での業務を請け負っていたIMI社の社員だ。リオ州北部沿岸石油採掘従業者組合によると、爆発したボイラーは整備点検中だったという。
翌10日の朝には軽傷だった1人が退院した一方、亡くなったデ・フレイタスさんと同じIMI社社員のジョルジ・ルイス・ダミアンさん(44)も死亡。11日未明にはOOG社社員のエドゥアルド・アラゴン・デ・リマさん(33)も死亡した。
爆発の瞬間、井戸掘削作業は行われておらず、ペトロブラス社も、爆発後も火災は発生しておらず、オイル漏れなどによる周辺の自然環境への影響や、石油採掘量への影響はないと発表している。