ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)の5月度代表者会議が先月25日、サンパウロ市の文協ビル内の県連会議室で行われた。
山田会長の挨拶の後、来賓の中前隆博在聖総領事から、ジャパン・ハウス(JH)開館後の状況と、日系社会に関する提言(「中南米日系社会との連携に関する有識者懇談会報告書」)についての報告があった。
JHについて、麻生太郎副総理から「もっと地方に光を当てた施策があった方がよいのでは」との発言があったと伝え、今後、各都道府県とも連携する方針を伝えた。
4月度会計報告では8万3705レアルの収入、12万4174レの支出と赤字。ただし支出のうち、7万4011レが日本祭り会場費の前払い金だった。
「日本移民110周年記念祭典」は、来年7月21日の県連日本祭り内で敢行する予定。記念祭典会場入口付近に、先月発表された記念ロゴマークを大きく貼り出し、会場の壁80メートルを装飾する構想が発表された。
「日本移民開拓先没者慰霊追悼法要」が18日にイビラプエラ公園で行なわれるため、各県人会に過去帳を持参の上、出席するよう呼びかけた。谷口ジョゼー眞一郎副会長は、山口県人会(要田武会長)の過去帳が喪失しているとの情報を共有し、要田会長は「誰かが間違えて持ち帰っていたら返して欲しい」と話した。
山田会長から慰霊祭に先駆けて慰霊碑改装が先月1日に終わったことが報告され、改装後の様子が写真と共に紹介された。
□関連コラム□大耳小耳
県連代表会議で中前在聖総領事は、JHの一般公開初日、ギフトショップ「Furoshiki」の風呂敷が1時間で売り切れたと報告した。風呂敷は鞄などに比べ包むものの大きさや形にとらわれるず、包むものがないときには畳んで小さくなり軽量であることなどから、日本では最近再評価が進んでいる。使い捨てのビニール袋の代わりに「エコバッグ」として利用することで環境に優しいという声もあるようだ。ブラジルでも、これを機に一気に広まるかも?!