7月17~23日にリオデジャネイロ市で開催される第58回数学オリンピック世界大会のブラジル代表が決まった。
13日に発表された代表(敬称略)の内、初出場なのは、ダヴィ・カヴァウカンチ・セナ(レシフェ、16)、ブルーノ・ブラジル・メイニャルト(フォルタレーザ、16)、アンドレ・ユウジ・ヒサツガ(サンパウロ、17)の3人だ。
残る3人は、2016年の香港大会銀メダリストのペドロ・エンリケ・サクラメント・デ・オリヴェイラ(サンパウロ、17)と銅メダリストのジョルジェ・ルーカス・ディニス・デ・アレンカール(セアラ州、18)、3大会連続出場のジョアン・セーザル・カンポス・ヴァルガス(ミナス州、19)だ。ブラジルは16年大会では15位に入賞した。
また、引率教師にはアラゴアス州のクレルレイ・イラシエル・マルチンス氏と、セアラ州のフレデリコ・ヴァレ・ジラン氏が決まった。
純正応用数学研究所(IMPA)ディレクターのマルセロ・ヴィアナ氏によると、北東部の公立校生徒が数学オリンピックの代表になるのは慣例で、フォルタレーザとレシフェには数学に力を入れている学校があるという。事実、今回初参加のダヴィとブルーノは2人共、フォルタレーザの公立高校のアリ・デ・サー・カヴァウカンチの生徒だ。
ブルーノによると、カルアル市の学校から移ってきたダヴィと過ごす時間は家族と過ごす時間より長く、家族同然の付き合いだし、ダヴィと切磋琢磨したおかげで代表にも選ばれたという。
最年長のジョアンは、8月から米国はプリンストンの大学で勉強する事が決まっている。ジョアンは、ミナス州の公立校から数学オリンピックに参加した事で、世界でも有数の大学への道が開かれた良い例だ。
数学オリンピック世界大会は、2017/18年にブラジルで開催される数学に関するイベントのトップを飾る。今年は10月に、全国数学教師育成シンポジウム(ブラジル全土で4千人の教師対象)と、科学と技術週間(全国から参加可能)が開催される。
また、2018年4~11月には、ブラジル全土5380市で公立校と市立校の数学オリンピックが開催される他、7月31日に世界数学者評議会(サンパウロ市)と女子数学者世界会合(リオ市)、8月1~9日に世界数学者会議(リオ市)が予定されている。(6月13日付アジェンシア・ブラジル、5月22日付コレイオブラジリエンセより)