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《ブラジル》マット・グロッソ州=牛生産農家らが新組合創設=JBS懸念で生き残り模索

 3月22日に行われた連警のカルネ・フラッカ作戦(CF)後、22の食肉加工場が閉鎖されたマット・グロッソ州で、牛の生産農家らが新たな組合を創設して工場再開を目指す動きが活発化していると15日付現地紙が報じた。
 同州はブラジル一、牛肉の生産量が多く、食肉加工場閉鎖は牛を飼育している農家には死活問題だ。
 しかも、食肉最大手のJBS社主のジョエズレイ・バチスタ氏らの報奨付供述後、JBSとしての報奨付供述に向けた調整も始まった事で、JBSに牛を納入していた牛生産農家の懸念はいや増し、他の販売先を探す農家が増えている。
 JBSは同州の牛肉加工の約半分を独占しており、同社の操業縮小は牛の販売先縮小を意味するからだ。同州では、CFとJBSの今後への懸念によって販売先を探す農家が増え、牛の買取価格低下も起きている。
 事態打開のため、活発になったのは、生産農家による組合創設への動きだ。この考えはCF直後に出てきたが、JBS社主らの報奨付供述が明らかになってからより具体的になり、閉鎖された加工場中、最大15を再開との声も出ている。
 ブライド・マッジ農相のいとこのフェルナンド・マッジ氏は、この運動推進者の1人だ。同氏は兄弟のエライ・マッジ氏と共にボン・フトゥーロ社を経営しているが、同社は現在、JBSとの契約を破棄し、食肉業界2位のマルフリグに牛を売っている。
 生産農家は、新たな組合は食肉輸出も視野に入れたものにと考えているが、ブラジル農業組合副会長のペドロ・デ・カマルゴ・ネット氏は、欧州やアジアへ食肉輸出には同地域の係官による監査が必要で、輸出に向けた許可が出るまでには6~12カ月かかるという。
 だが、組合創設の動きが具体化すれば、閉鎖された22の加工場の内、6~8カ所は数カ月の内に操業が再開されるだろうと、同州経済開発局関係者は見ている。
 食肉業界3番手のミネルヴァは13日にミラソル・ドエステの工場再開を発表し、マルフリグも2工場再開を検討中だ。

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