15日、サンパウロ市で毎年恒例の「イエスの(ための)行進」が行われ、数多くの参加者で通りがにぎわった。16日付現地紙が報じている。
セントロの地下鉄ルス駅付近からはじまった行進は、チラデンテス、サントス・ドゥモン両大通りを経て、北部サンターナのカンポ・デ・バガテレ広場まで向かった。同広場では、福音派の歌手たちによるゴスペル・ショーも行われた。
行進には福音派の信者が多数参加しており、主催者発表ではその数は200~300万人に上ったという。軍警は数の集計を行っていない。
同行進は毎年、異なったテーマを掲げて行われる。今年は「汚職撲滅」がテーマで、国民が貧困から解放されることをみなで願った。
だが、この行進ではテメル大統領に対する批判は行わず、むしろ「18年いっぱいまで任期を全うしてほしい」とした。
行進を率いた「キリスト再生(レナッセール)教会」のエステーヴァン・ヘルナンデス牧師は「テメル政権を支持するわけではない」としながらも、「それでも、議会には経済復興のための法案、とりわけ労働法改正と社会保障制度改革は通してほしいと、福音派は願っている」との見解を示した。