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リオ州=高齢者や障害者への暴行増加=1~5月は昨年同期の倍以上
リオデジャネイロ州では高齢者や障害者への暴行事件が急増しており、1~5月に同州検察局に寄せられた告発件数は、昨年同期の611件の倍以上の1406件に及んだ。
6月15日は「世界高齢者虐待啓発デー」だったが、この数字は高齢者や障害者の人権に関わる深刻な事態が続いている事を表しているといえる。
だが、高齢者や障害者の保護や支援を担当するルイス・クラウジオ・カルヴァーリョ・デ・アウメイダ検事は、一般社会への啓蒙活動が進み、高齢者や障害者への暴行は犯罪行為に当たるという認識が定着してきた事により、この種の暴行事件の実態がより明らかにされてきた証拠だと理解している。
同州検察局によると、高齢者や障害者への暴力事件での被害者は女性が大半で、加害者は被害者の家族である事が多い。また、高齢者や障害者の人権侵害は、家族から捨てられる、介護や世話の放棄、経済搾取、怠慢、肉体的、精神的な暴行といった形で行われているという。
5月の場合、検察局への告発は244件寄せられているが、被害者が女性たった事例は154件、被害者が男性だった事例は68件だった。また、家族が加害者だった事例は160件あったという。
「世界高齢者虐待啓発デー」は、一般市民に高齢者の実態を知らせる事で、高齢者への敬意を育て、高齢化が進む中でも生活の質を落としたりせずに暮らせる社会を作るために制定された。
高齢者や障害者への暴力告発は電話番号100または各州検察局(リオ州の場合は127)へ。検察は、通報者の身元は公開されたりしないので、身近なところで暴行や人権侵害を目にした場合は、躊躇せず通報するよう、呼びかけている。(15日付アジェンシア・ブラジルより)