5月18日にロベルト・フレイレ文化相(社会民衆党・PPS)が辞任したことを受けて、文化相代行を務めていたジョアン・バチスタ・デ・アンドラーデ氏が16日、ミシェル・テメル大統領(民主運動党・PMDB)宛に、文化相としての職務を離れたいとする書面を送り、事実上の辞任となった。16、17日付現地紙・サイトが報じた。
文化省が公開したアンドラーデ氏の書簡には、文化相としての職務継続の意思をなくしたとの文言と共に、後任の文化相と事務局長が決まるまでは、きちんと引き継ぎ出来るよう、可能な限り協力すると書かれていた。
ロベルト・フレイレ前文化相は、5月17日のJBSショック発覚後、テメル大統領が責任を取って辞めない事を理由に辞任した。映画監督であるアンドラーデ氏は前文化相時代の事務局長で、暫定的に後任に就いていた。
大統領府広報部は、テメル大統領はこの書簡を受け取ったが、後任の指名は予定通り、ロシア、ノルウェーからの外遊から帰国した後との意向を明らかにした。
アンドラーデ氏は辞任の理由に、2カ月前に文化省予算が43%削られた事と、国家映画機関(Ancine)の代表などの人事に納得がいかなかった事とを挙げた。
労働者党(PT)政権で文化相を務めた事があるマルタ・スプリシー上議(PMDB)は、数週間前に文化相就任を断っている。地元紙は、アンドレ・アマラウ下議(PMDB)が有力との見方を示している。