5月25日に承認された法令13466号により、8月に各労働者の口座に振り込まれる勤続期間保障基金(FGTS)の報酬が、インフレ率以上の高率で調整される事になったと14日付インフォマネー・サイトが報じた。
同法令承認前のFGTSの報酬は年3%で計算されていたが、今年8月に振り込まれる分は5・5%で計算される見込みで、5日現在で予想されていた年間の公式インフレ率3・9%を上回る。
FGTSは、雇用主らが納入する負担金や労働者が預け入れた金を基金とし、様々な投資や融資も行っており、そこで得た収益の半分が労働者に還元される。
今年の収益還元は、2016年12月31日現在、FGTSに口座を有する労働者に対して行われ、8月に各口座に振り込まれる。今年3月から始まった休眠口座の資金引き出しで口座残高がゼロになった労働者も、昨年末時点で残高があれば報酬受領資格がある。
ただ、昨年度の収益還元による報酬金は、休眠口座の資金のような形で引き出す事は出来ない。インフレ率以上の利率で計算された報酬は、通常の積み立て基金同様、不当解雇や退職、住宅取得及び住宅償却など、法令で定められた場合にのみ引き出す事が出来る。