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《サンパウロ市》運転時に携帯使用の罰則が毎日1千件超=使えるのは原則、駐車時のみ

 道交法の改正により、自動車運転中の携帯電話使用の罰則が、昨年11月より重くなった。サンパウロ市発表のデータによると、運転中に携帯電話を持ったり通話したりという違反が1日あたり1千件を超えている事が明らかになったと21日付現地紙が報じた。
 運転中に携帯電話を持って通話したり、通話はしていなくとも携帯電話を操作したりメッセージを送信したりすることは「非常に重大な違反」とみなされ、7ポイントの減点と293・47レの罰金が科される。運転中の通話は1日350件、画面操作やメッセージ送信は1日320件、摘発されている。
 また、ハンドルから手を離してはいないが、イヤホンを接続して運転中に会話をすることや、バイク運転時に頭とヘルメットの隙間に携帯電話を差し込んで会話することは「中程度の違反」とみなされ、4ポイントの減点と130・16レの罰金が科される。この種の違反は1日平均457件摘発されている。
 交通工学公社(CET)の道路運営課(DSV)は、これらの違反摘発は昨年の道交法変更以来、大幅に増えたというが、現在はスマートフォンが普及し、通話よりも画面に触って操作する事が多く、実際の違反は正式な記録に現れるよりも多いと推測される。
 また、新規定では「非常に重大な違反」に当てはめられるべき違反行為を、職員が「中程度の違反」である、単純な携帯電話使用としてしまうケースもある。
 サンパウロ州交通局(Detran)は、車内で携帯電話を使えるのは車が駐車している時だけで、赤信号で停車している時などは使えないとしている。