サッカー・サイト「ゴール」とフォックス・スポーツが報じるところによると、世界的名門サッカークラブ、FCバルセロナは現在、2人のブラジル人ミッドフィールダー、パウリーニョ(広州恒大)とルーカス・リマ(サントス)と入団に向けた交渉を行っているという。
報道によると、より現実味があるのは、ボランチのパウリーニョの方だという。それは、バルサが昨季、同じポジションのブスケツとラキチッチが不調で、若手のアンドレ・ゴメスにもまだ不安があるためだ。同チームは当初、イタリア代表の中心選手でもあるマルコ・ヴェラッティ(PSG)の獲得を希望していたが、それが成立しない場合に備え、パウリーニョに白羽の矢を立てているという。
パウリーニョは2013年にコリンチャンスから期待されてイングランドのトッテナムに移籍したが全く本領を発揮できぬまま、追われるように中国リーグに移籍した。
しかしチッチ監督のセレソンにレギュラーとして抜擢されると、W杯南米予選でハットトリックを決めるなど、華やかに復活し、中国リーグでも絶好調だ。今や、セレソンにはなくてはならない存在にまでなっている。
ただ、パウリーニョ本人は中国残留を希望しているとも言われている。その背景には、かつてトッテナムで失敗したことや、好調時期に移籍で調子を崩して来年のW杯に響くことへの懸念もあるかもしれない。
もうひとりの選手はルーカス・リマだ。リマは14年のシーズン後半からサントスFCの中心選手して注目され、15年にはセレソンに呼ばれた。W杯の南米予選では先発出場もするようになり、注目を集めていたが、16年シーズンの調子はいま一つで、セレソンで召集されてもベンチを温めることが多くなっていた。
それでも同選手がバルセロナとつながりを持っているのは、代理人がネイマールの父親であることと、ネイマールと同じサントスの選手だからだ。
ネイマールもバルセロナ側にリマを推薦しており、ディレクターもブラジルまでプレーを見に来た。リマ自身も、ヨーロッパでのプレーをかねてから強く希望している。(21日付ヴェージャ誌サイトなどより、23日掲載)