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ブラジル空軍=コカイン500キロ空輸中の飛行機を強制着陸させる=飛び立ったのは農相親族経営の農場から

コカイン空輸中にブラジル空軍に発見され、強制着陸させられた双発機(PM Goiás/Fotos Públicas)

コカイン空輸中にブラジル空軍に発見され、強制着陸させられた双発機(PM Goiás/Fotos Públicas)

 ブラジル空軍は25日、ブラジル中西部ゴイアス州アラガルサス市の上空で、コカイン500キロを積んで飛行している双発機(エンジンを2基搭載する飛行機)を発見し、強制着陸させた。
 これは違法物質の国境通過を食い止める、オスチウム作戦の一環として行われた。
 コカインを積んだ飛行機はマット・グロッソ州カンポ・ノヴォ・ド・パレシス市のイタマラチ・ノルテ農場を飛び立ち、サントアントニオ・レヴェルジェル市に向かっていた。双発機が飛び立ったのは、現農務大臣の親族が経営する会社の名前で賃借して利用している農場だ。
 ブラジル空軍の公式発表によると、空軍のパイロットは25日の午後1時17分に不審な双発機を発見、航空警備規定に従い、無線で双発機のパイロットに質問をした。
 飛行中の双発機を発見した空軍パイロットは、飛行を中断し、ゴイアス州アラガルサス市にある滑走路に着陸するよう命じた。
 双発機は当初、命令に従うそぶりを見せたが、指定場所には着陸せず、加速した。空軍パイロットは再度、着陸命令を出したが、双発機が応答しなかったため、威嚇射撃を行い、着陸命令を繰り返したが、双発機は逃げて、ゴイアス州のジュッサラ市に着陸した。
 ゴイアス州軍警のヘリが現場に出動し、双発機をジュッサラ市の軍警本部に移送する。また、双発機の中から発見されたコカインはゴイアニア州連警本部に輸送される。