25日午前、サンパウロ市パウリスタ大通りからアウグスタ街を経て、セントロのヴァーレ・ド・アニャンガバウーに至るスケートボード(SB、通称スケボー)のイベントに突如、車が乱入し、スケボーを楽しんでいた若者たちをはねて逃走する事件が発生した。26日付現地紙が報じている。
この日は、6月21日に指定されている「国際スケートボードの日」を4日遅れで祝おうと、サンパウロ市で最もスケボーの盛んなところのひとつでもあるパウリスタ地区でスケーターたちのイベントが開催された。
パウリスタ大通りは毎日曜日が歩行者天国となるが、この日はアウグスタ街も午前9時半から正午まで車の走行が禁止され、ヴァーレ・ド・アニャンガバウーまでをスケボーで下っていけるはずだった。
だが、午前10時頃、マルケス・デ・パラナグアー街付近でアウグスタ街に進入した黒い車が、ドナ・アントニア・デ・ケイロス街までをジグザグ運転し、スケーターたちをはねながら駆け抜けるという事件が起きた。この事件では少なくとも3人のスケーターがはねられ、現場は泣き叫ぶ声が入り乱れる大混乱となった。はねられたスケーターをボンネットの上に載せたまま走る車に、ボードで殴りかかる青年の姿を移したビデオも残っている。
車の運転手は現時点でまだ逮捕されていない。被害者は駆けつけた消防隊から手当を受け、いずれも軽傷とされたが、スケーターたちはこの夜、パウリスタ大通りとアウグスタ街の交差点で抗議活動を行った。
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