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《ブラジル連警》=巨大な違法タバコ密輸組織を摘発=隣国パラグアイから大量密輸し販売

捜査に当たった連警の職員たち(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

捜査に当たった連警の職員たち(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 連警は28日、通称ロボンこと、ロベルト・エレウテリオ・ダ・シウヴァ容疑者を煙草密輸の容疑で逮捕した。
 ロボンは、ブラジル国内の主要煙草密輸犯の一人だ。同容疑者逮捕は、パラグアイから1日80万箱のハイペースでの煙草密輸を摘発した、連警の「リヴェンジ作戦」の実の一つだ。
 同作戦の捕り物は、パラナ州ウムアラマ市、サンパウロ州サンパウロ市、サンベルナルド・ド・カンポ市、サンセバスティアン市で決行された。
 既に10年の禁固刑に服した経験のロボンは、サンパウロ市南部モエマ区の高級住宅街のマンションで発見された。逮捕者は全て、サンパウロ市の連警監督局で取調べを受ける。
 捜査によると、ロボンはパラグアイ産の煙草密輸を取り仕切る犯罪組織の物流担当で、サンパウロ市中央部の倉庫から、サンパウロ州内各地に流していたという。
 同組織が動かしていた金額は月2200万レアルに上っており、ブラジル国内で行われる全ての密輸の中でも最大規模の犯罪組織だ。
 捜査では66万7千箱の煙草が押収された。2万5千箱が詰まった大箱は、600レアルから800レアルで売られていたという。
 この密輸、密売計画の仲介をしていた人物が利用していた架空名義の銀行口座も発見された。同口座での金の動きは総額5億レアルに上った。
 この計画にはダミー会社も使われており、連警は公務員がこの犯罪組織に加担していなかったかも調べる意向だ。(28日付アジェンシア・ブラジルより)