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《サンパウロ州地裁》元恋人への刑を延長=日系女性弁護士殺人事件で

 2010年5月に起きた日系女性弁護士メルシア・ナカシマさん殺害事件に関し、サンパウロ州地裁が殺害を行った元恋人のミザエル・ビスポ・デ・ソウザ被告に対する刑を延長した。29日付現地紙が報じている。
 この事件は、失踪が報じられたメルシアさんが、約20日後、サンパウロ州内陸部ナザレー・パウリスタの湖底に沈められた車の中から、銃弾を浴びた水死体という変わりはてた姿で発見されるというショッキングなもので、事件当時、社会的に大きな波紋を投げかけた。
 この事件で逮捕されたメルシアさんの元恋人で弁護士のミザエル被告は、2013年に陪審員裁判で20年の実刑判決を受けていた。
 ミザエル被告側は陪審員裁判の無効を訴え、裁判のやり直しと減刑を求めていたが、サンパウロ州地裁第12法廷で行われた判事投票は同被告の要請を3―0で却下。逆に、刑期が2年8カ月伸び、22年8カ月の判決となった。