パラナ日伯文化連合会(上口寛会長)が17日午後、ローランジア市のパラナ移民センターで、日本移民109周年を記念しパラナ開拓先亡者慰霊祭を行った。同日は晴天の下、七部咲きの沖縄桜に恵まれ、在クリチバ総領事館の木村元総領事夫妻や西森ルイス連邦下議など、約200人が参列し、先人に感謝の念を捧げた。
挨拶に立った上口会長は「現在の豊かな生活があるのは先人の苦労があってこそ。故上野アントニオ上議の『桜の台木にイッペーの花を咲かかせよう』という言葉を思い出す」。我々は日伯親善、交流に一層努力しましょう」と呼びかけた。
木村送総領事は4月に同地に就任したことを挙げ、「連合会を中心として、日系人の皆様が先駆者から受け継いだ日本文化を固持、多大な努力を傾けていることに感動している。パラナ州の日系社会を訪問し、絆を深めていきたい。来年は移民110周年を迎える。日本と日系社会の絆を強め、日伯関係強化に共に努力したい」と語った。
導師を務めたローランジア洞光山佛心寺の森岡慈春住職の法話後、参列者一同で「ふるさと」を合唱し奉納した。慰霊祭終了後、同会館内で懇親会が行われ、和やかな交流の場となった。