小さく見えるようなことで訴訟や捜査が起こるブラジルだが、6月30日付フォーリャ紙サイトによると、思わぬものが法務省の捜査対象となった。
それはずばり、コカ・コーラ社の「缶コーラ」だ。ブラジルでは最近、これまでおなじみだった350ミリリットル缶より量を少し減らした310ミリリットル缶が発売されているが、法務省の全国消費者局によると、「この変更の件が、国民にきちんと伝えられていなかった」のが問題だという。
同局によると、違反と見なされた場合、コカ・コーラ社は最低で613・25レアル、最高で919万8785・46レアルの罰金を払わなければならないという。
コカ・コーラ側は2015年からこの小型缶コーラを売り始めたが、その際、それまで350ミリリットルの缶を売っていたのと同じ値段で売りはじめたという。
「すべての商品のラベルにも310ミリリットルであることは表示してあり、消費者をだましているつもりはない」「(350ミリリットルのものもこれまで通りに発売しているし、)別に310ミリリットルのものを350ミリリットルのものの代替製品として売り出したつもりもない」と同社は主張している。
だが、全国消費者局のアルトゥール・ロロ局長は、「商品の容量を変える際は事前にしっかりとした消費者への告知活動が必要だ」と、この件を問題視している。