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《ブラジル》ウィンブルドンでビア・ハダジが初戦突破=女子選手の2回戦突破は28年ぶり

昨年のリオ・オープンでのビア(Fotojump/Rio Open 2016)

昨年のリオ・オープンでのビア(Fotojump/Rio Open 2016)

 3日、イギリスのウィンブルドン・テニスの女子の部の1回戦で、ブラジルの若手選手、「ビア・ハダジ」ことベアトリス・ハダジ・マイア選手(21)が、イギリスのローラ・ロブソン選手を2―0(6―4、6―2)のストレートで破ったが、これがブラジルのテニス史上に残る記録となった。
 この勝利は、ブラジルの女子テニス・プレーヤーが、ウィンブルドンで28年ぶりに記録した初戦突破だった。最後に勝利したブラジル人女子選手は、1989年の大会でのジゼリ・ミロー選手で、それ以来の勝利だった。
 ブラジル・テニス史に残る白星とはいえ、試合そのものはビアが圧倒的に進め、79%が自身によるポイントだった。苦しんだと言えるのは、最後のセットで5回のマッチ・ポイントを繰り返すほど、相手に粘られたくらいのものだった。
 ビアは現在伸び盛りの選手で、世界ランキングも今年の6月12日にはじめてトップ100入り(94位)を果たしたばかりだった。ちなみに昨年のリオ五輪は、先輩のトップ100入り選手、テリアナ・ペレイラに譲って出場していない。
 ブラジルの女子選手の場合、世界ランキングで100位入りを果たしたのはビアで通算8人目。かつては、ウィンブルドンを3度制覇(1969、60、64年)した名選手マリア・ブエノも擁したが、それ以来、世界ランキングでの女子の最高位は、先述のテリアナの43位だ。
 男子だと、2000年に世界ランキング1位に輝き、「グーガ」の愛称で知られるグスタボ・クエルテンがいる。
 なお、ビアの2回戦の相手はシモナ・ハレプ(ルーマニア)。現在世界ランキング2位の名選手で、かけだしのビアにとってはまだ「胸を借りる」という言葉が相応しい段階。むしろここからの成長を期待したいところだ。(3日付スポーツTVなどより)