地理統計院(IBGE)が4日、5月の工業生産は4月比0・8%増、前年同月比では4%増と発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
4月の工業生産も前月比で1・1%増だったため、2カ月連続での前月比増となった。また、前年同月比4%増との結果は、前年同月比4・8%増だった2014年2月以来の上げ幅だ。
今年1月以来の工業生産は累積で0・5%の増加となったが、直近の12カ月間ではまだ、2・4%のマイナスだ。
前月比0・8%増という数字は、各分野で生産が増えた結果だ。「耐久財」「資本財」「中間財」「半耐久もしくは非耐久財」の別での生産高は、全ての分野で増えている。特に、耐久財と資本財は各々、6・7%と3・5%の増加を記録した。
調査責任者のアンドレ・マセド氏は、「4~5月は2カ月連続で、各分野で満遍なく生産拡大が起こっており、3月のマイナスを補っているが、まだこれまでの不況で下がった分を取り戻すには程遠い」とした。
前年同月比で見ても、「耐久財」「資本財」「中間財」「半耐久もしくは非耐久財」の全分野で上昇が記録された。
前年同月比の部門別生産は「耐久財」の20・7%増を筆頭に、「資本財」が7・6%、「中間財」が2・9%、「半耐久もしくは非耐久財」が1・4%増を記録した。耐久財の大躍進は、自動車の35・1%増や、ガスレンジなどの〃茶色系〃電化製品の26・8%増などが牽引した。
だが、マセド氏によると、工業生産は4月から2カ月連続での前月比増を記録したが、過去最大を記録した2013年6月の水準と比べると、2割近くも低いという。
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