「テレビのラジオ体操に出演する現役指導員から、直接指導を受ける貴重な機会に」―。本日開催される県連主催『第20回日本祭り』で、日本スポーツ振興センターは、NPO法人全国ラジオ体操連盟(青山敏彦理事長)とブラジル・ラジオ体操連盟(木下ジョルジ会長)の協力を得て、「ラジオ体操普及活動」を行う。
日本政府によるスポーツを通じた国際貢献事業「Sports for tomorrow(明日のためのスポーツ)」の一環として行われる同事業。メイン舞台での実演ほか、高齢者広場では直接指導を受けることができる。
現役の指導員が来伯するのは、今回が初。同センターの原田真帆プロジェクト・マネージャーは「より多くの人に知ってもらい参加して欲しいという思いがあった」と理由を語る。
ブラジル連盟は来年創立40周年、日本の連盟も90周年を迎える。青山理事長は「高齢化が進んでいるという共通の課題もある。日伯の連盟の繋がりを更に密にしていきたい」と期待を語る。
木下会長も「日本から指導員が来伯されたことは大きな励み。日本移民を受け入れてくれたブラジルへの感謝を胸に、ラジオ体操の普及によってブラジル民の健康増進に貢献したい」と笑みを浮かべた。
日本側の上坂千之連盟理事は「継承してゆくためには、変えなくてはいけない部分もある」と語り、地方では訛り混じりのラジオ体操も普及していることを例に「ポ語版のラジオ体操もある。ゆくゆくはサンバベースのものも作れたら」として、組織立てて連携して普及していきたいと今後を見通した。
メイン舞台での披露は、7日午後4時半~45分、8日午後3時5分~15分、9日午後2時55分~3時15分。そのほか、高齢者広場でも指導が行われる。
NHKテレビの現役指導者の岡本美佳さんは、「父親世代がやってくれれば、子供も一緒になってやってくれるはず。やったことがない人も楽しめるようにしたい」と語り、指導補助の清水沙希さんも「ラジオ体操は見て真似できる。いつでもどこでも誰でも出来ることを実感し、興味を持ってもらえれば」と意気込みを語った。