上院の倫理委員会は6日、アエシオ・ネーヴェス上議(民主社会党・PSDB)に対するJBS問題での罷免請求を、投票結果11対4で却下した。7日付現地紙が報じている。
Redeと社会主義自由党(PSOL)が求めたアエシオ氏の罷免は、委員長の裁量で、6月に1度お蔵入りしていた。今回はそれを不服としての再請求を委員会として表決した。
ランドルフ・ロドリゲス上議(Rede)は、ラヴァ・ジャット作戦に関する「疑惑の録音」で現行犯逮捕され、昨年、上議を罷免されたデウシジオ・アマラル氏とアエシオ氏を比較して罷免の正当性を説き、「上議の任期を絶たないのには政治的な力が働いている」と主張した。
だが、委員による投票では11対4の大差で、請求が却下された。その理由としては、アエシオ氏がジョエズレイ・バチスタ氏から収賄を受けたことを示す決定的な証拠がないことや、ミナス・ジェライス知事を2期歴任したこと、大統領選での得票数などが理由にあげられた。
JBS社主らの報奨付供述漏洩で上議停職命令を受けたのに、アエシオ氏が政治活動を行っているとして検察庁が提出した逮捕請求と、上議停職命令に対する抗告を最高裁の大法廷で審理するか否かは、8月に最高裁の第一小法廷で審理される。アエシオ氏は、最高裁のマルコ・アウレリオ・メロ判事が6月30日に出した、同上議の職務復帰を認め、逮捕請求を却下する暫定令によって、上議に復職している。