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《ブラジル》農水省の日本食セミナー=「正しく理解し美味しく食べて」

セミナーを行なった講師ら

セミナーを行なった講師ら

 農林水産省主催による日本食セミナーが7~9日、日本祭り会場で開催された。日本食の専門家より、寿司、うどん、日本酒などについてのプレゼンテーションが日に6回行なわれ、来場者は日本食について学ぶと共に実演調理された食べ物の試食を楽しんだ。
 8日午後1時からのセミナー開会式には、細田健一農林水産大臣政務官が出席し、「農林水産省は和食を正しく伝えることに一生懸命取り組んでいる。今日試食して美味しいと思った方はぜひ日本に来てください」と挨拶した。
 和食レストランオーナーの小池信也さんは「料理と器と和牛」と題したセミナーで講師を務めた。「日本食は器に盛られることで完成する」とし、「『味噌汁の椀にご飯をよそってはいけない』という基本的なことから知ってもらいたい」と話した。
 初回から本イベントに参加している小池さんは「初めて食べた日本食がしっかりしたものでないと、食べた人は日本食を誤解してしまう。今回の試食を通して正しく理解してもらいたい」と本イベントの意義に触れた。
 「身近な日本食を増やすことが大切」と話し、「ブラジルにおける日本食と言えば寿司や刺身が一般的。色々な料理を紹介しないと将来的にそれしか残らない」との不安をもらした。
 当地で生魚を食べるブラジル人が増えたことについては歓迎する一方で、「鮮度、管理方法、下処理の仕方が大切。これらを誤って食中毒が発生し『日本食は危ない』という認識が広がっては元も子もない」と危惧。「正しく理解して、美味しく食べて」と話した。
 本イベントでは、他にもブラジル初の讃岐うどん専門店『Meu Gohan』の水本良夫さんがうどんについてセミナーを行なった。イベント会場には100人近い人が集まり、水本さんが生地を練り、麺を作る様子に見入った。