11日未明、携帯電話に「K・スミスなるハッカーが友人要求をして来ても無視しろ」と警告し、メッセンジャーリストの連絡先に転送するよう求めるメッセージが届いた▼友人達が狙われたらと疑いもせずに転送したら、複数の友人が「悪質なチェーンメールの可能性あり」と警告してきた。昔あった「不幸の手紙」の類と知り、慌てて謝罪のメッセージを送ったが、インターネットや携帯用ソフトなどの普及で世界が小さくなったと改めて感じた▼大学卒業後に働いた会社は日米の合弁企業で、ビジネスコンピューター(BC)やパソコン、医療機器などの精密機械を扱っていた。経営本部経理課、新支店(後に支社に)の総務課経理担当を経て、BC部販売促進課に移った時、東京晴海と大阪でのビジネスショーに借り出され、実用化段階に入ろうとしていたeメールのデモを手伝った。同社の機器は欧米言語にしか対応出来ておらず、他社のコンピューターで日本語の文を打ち、送るという作業を行ったのを思い出す▼技術革新はめざましく、今は携帯電話で社会ネットワークにもアクセスでき、距離を感じない速度での情報交換も可能になった。目の手術で入院中だった姉は、病室でも携帯は使えるからと、仕事のメールにもアクセスしていたが、四六時中仕事に縛られるという弊害を除けば、その恩恵は甚大だ▼技術の進歩で、ブラジルにいながら日本発の迷惑メールのやり取りに撒きこまれたおかげで、人々の不安をあおって不特定多数への配布を求めるチェンメ健在と知ると同時に、世間知らずを自覚した1日。副産物で音信不通だった友人とも連絡が取れたが、皆様も呉々もご注意を。(み)