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ウィンブルドン・テニス=メロが男子ダブルスで優勝=51年ぶりのブラジル人の栄冠

ウィンブルドンを制したマルセロ・メロ(右)(AELTC/Florian Eisele)

ウィンブルドンを制したマルセロ・メロ(右)(AELTC/Florian Eisele)

 世界のテニス界では最高峰の大会、ロンドンで開催中のウィンブルドン男子ダブルスで15日、ブラジルのマルセロ・メロが、ポーランド人のルカシュ・クボットとのコンビで悲願の同大会初優勝を飾った。16日付ブラジル国内紙が報じている。
 メロとルカシュは優勝を賭け、オリバー・マラハ(オーストリア)とマテ・パヴィッチ(クロアチア)との決勝に臨んだ。
 事前からメロたち優勝を予想する声は高かったものの、試合は序盤から大接戦となり、5―7、7―5、7―6、3―6で最終セットに至った。
 第5セットも手に汗握る熱戦となり、結局、4時間39分という長い試合の末、第5セットを13―11でものにしたメロとクボットがセットカウント3対2で優勝を果たした。
 人生の目標を達成できたことに感極まったメロは、「この喜びを何と言い表していいのか。言葉がない。幼いときからグランドスラム(世界四大大会)、とりわけウィンブルドンで優勝することだけを考えて育ったし、僕を知っている人は皆、それを知っていた。僕は歴史に名を刻んだんだ」と心中を吐露した。
 ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ出身のメロは33歳。グランドスラム制覇は、2015年の全仏オープンが1度あるが、最大の大会であるウィンブルドンでは、2014年に1度、決勝まで進んだものの、準優勝に終わっていた。
 また、この優勝によって、メロのダブルスでの世界ランキング1位返り咲き(ウィンブルドン開始時は3位)も決定的になった。メロは、15年に26週間にわたって世界ランキング1位になっている。
 なお、ブラジル人によるウィンブルドン制覇は、同大会を8度制したマリア・エステル・ブエノが1966年に女子ダブルスで優勝して以来の快挙だ。