南米ウルグアイで19日より、嗜好用大麻の販売が解禁となった。ウルグアイはこれで、世界で初めて、大麻の製造、販売、購入を政府が正式に認めた国となった。
大麻はウルグアイ全土19県のうち11の県にある、16の薬局で販売される。
事前に登録を済ませた4959人は、容器に入った5グラムの大麻を187・04ペソ(ブラジル通貨なら20・61レアル、約700円)で購入できる。購入者の登録は郵便局で受け付けており、同国在住の外国人も居住証明などがあれば登録できる。
購入量は、1人が1週間に10グラムまで、1カ月間では40グラムと制限されている。購入者は指紋登録をしているので、購入の際に個人情報を明かす必要はない。
ウルグアイは、ホセ・ムヒカ氏が大統領だった2013年に、大麻の生産・販売・消費を合法化していた。
ウルグアイ国内で流通する大麻は、政府の認可を受けたシンビオシス社とカンナビス国際コーポレーション社が栽培・加工したもので、各社の製品は成分含有量や用途に違いがある。
ウルグアイ紙は、19日の朝から指定薬局前に列を作り、販売開始を待つ人々の様子を報じた。(19日付エスタード紙やアジェンシア・ブラジルサイトなどより)
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