ペトロブラス社(PB)は19日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)絡みの罰金を既に7億1600万レアル受け取った事を明らかにした。
この日は、ルーラ元大統領がサンパウロ州グアルジャーの高級三層住宅を巡る収賄容疑などで実刑判決を受けた際、労働者党に振り向けられた不正な金とみなされた1600万レアル回収のため、同氏の銀行預金や不動産などが差し押さえられた日でもある。
19日付現地紙サイトによると、LJで報奨付供述を行った個人や法人が払った罰金の内、PBが受け取ったのは、14日に入金された5600万レなど、計7億1600万レアルに上る。
連邦検察庁が扱ったLJでの司法取引では、減刑だけではなく、罰金などの支払についても明確に取り決めており、虚偽の供述であった事が判明したり、罰金その他の懲罰不履行があったりした場合は、報奨内容の見直しも行われうる。
PBに入金された罰金を払った報奨付供述者の中には、PB元職員や政治家も含まれている。司法取引による罰金は、同社に与えた金銭面での損失や同社のイメージダウンによる損失などを加味して科せられる。14日入金分は、PB傘下で輸送部門を担当するトランスペトロに回された。
PBに入金された罰金を払った人物や企業の内訳は明らかにされていないが、7日付ニュースサイトによると、司法当局に払い込まれたLJ絡みの罰金は、6月26日~7月6日だけで約9億390万レに上る。同期間中に支払われたのは、オデブレヒト社元社長マルセロ・オデブレヒト被告の7339万9314・04レ、ブラスケン社の7億3644万4544・59レ、アンドラーデ・グチエレス社の9405万8802・91レだ。ブラスケンの分は初回分割分、グチエレスは2回目の分割分だ。
PBはLJによって、様々な形で損失を被った事が明らかにされた被害者の代表で、現在も、経営上の不正行為で係争中の件が13件、刑事裁判も33件あるという。パラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事は、ルーラ氏の三層住宅に関する罰金もPBに振り向ける意向を表明している。
タグ:ペトロブラス ルーラ 写真ニュース ラヴァ・ジャット サンパウロ セルジオ・モロ