ブラジル全国工業連盟(CNI)が20日に発表した7月のビジネス信頼感指数(工業界の企業家の信頼感指数、ICEI)が、先月の51・9ポイントより1・3ポイント低い、50・6ポイントだったと、20日付現地サイトが報じた。
大企業に限ったICEIは52・3ポイントだったが、中規模企業は49・6ポイント、小規模企業は47・9ポイントと、いずれも、「景気に信頼感を抱いている」と評価される、50ポイントを割りこんだ。
この指数は、企業家たちの間の、景気の現状認識、また、期待感、今後半年をどのように認識しているかを表している。
CNIは、7月の数値が50・6ポイントと、50ポイントにかなり近いことから、企業家たちは景気動向に自信を持っているとも、投資を行うことに前向きな気持ちを失っているとも判断しがたいとしている。
7月の50・6ポイントという数値は、昨年同月を3・3ポイント上回っているが、統計開始以来の平均値、54ポイントを下回っている。
CNIは、7月のポイントが6月より落ちたのは、現状への満足度と、今後の改善への期待がどちらも低いことによる結果だとしている。
経済の現状認識に限った数値は、6月の46ポイントから44・2ポイントに下がった。
CNIはこのことを企業側が、ビジネス環境が悪化したと認識している証拠としている。
今回の調査は7月2~12日に、2880社を対象に行われた。