英国のタイムズ紙が毎年発行する高等教育情報誌の「ザ・タイムズ・ハイアー・エデュケーション」によると、ラテンアメリカの優良大学81校のトップはサンパウロ州立カンピーナス大学(Unicamp)である事が分かった。
2016年のランキングでは、1位がサンパウロ州立サンパウロ総合大学(USP)、2位がUnicampだったが、今年はその順位が入れ替わった。
81校中の上位25校には、ブラジルの大学が13、チリの大学が6、コロンビアの大学が4、メキシコの大学が2、選ばれた。
上位25位までに選ばれたブラジルの大学は、Unicamp(1位)、USP(2位)、サンパウロ連邦大学(Unifesp、7位)、リオデジャネイロ連邦大学(8位)、リオデジャネイロ・カトリック総合大学(9位)、ミナス・ジェライス連邦大学(11位)、サンパウロ州立パウリスタ大学(12位)、ABC連邦大学(14位)、サンタカタリーナ連邦大学(15位)、リオ・グランデ・ド・スル・カトリック総合大学(16位)、サンカルロス連邦大学(18位)、ブラジリア大学(19位)、リオデジャネイロ州立リオデジャネイロ大学(24位)だ。
「ザ・タイムズ・ハイアー・エデュケーション」編集部は、ブラジルでも有数の規模で歴史もあるUSPと、開学からの歴史や規模はUSPほどではないが、医学や科学の研究で知られるUnicamp)のように、規模や得意とする分野が違う大学が上位を争うという事は、ブラジルの高等教育が多様性に富み、優秀である証拠で、上位50校に18校が入っている事も立派と誉めそやしたが、その一方で、昨年度は50校中23校がブラジルの大学だった事を考えると、ブラジルの大学の占有率はやや落ちたと評価した。(20日付アジェンシア・ブラジルなどより)