【既報関連】ブラジル銀行傘下の年金・保険会社ブラジル・プレヴィが20日、セルジオ・モロ・パラナ州連邦地裁判事の命令で、ルーラ元大統領の年金積立金、約900万レアルを差し押えた。21日付現地紙が報じている。
前日の銀行口座同様、連邦検察庁の請求に基づいた差し押えは、サンパウロ州グアルジャーの高級三層住宅を利用した収賄や資金洗浄で国が受けた損害を考慮し、18日に指示されていた。
19日は四つの銀行口座で計約60万6千レアルが差し押えられたが、今回はその10倍以上の額が対象になった。
この命令でブラジル・プレヴィは、ルーラ氏の講演企業であるLILS名義の710万9千レアルと、ルーラ氏の個人名義の180万レアルの、総計約900万レアルの差し押えを行った。
ルーラ氏の弁護側は、第2審を行う第4連邦地域裁(TR4)に不服を申し立て、この差し押えを違法なものとして訴える構えだ。