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《ブラジル》ヴァルジール・ペレス死去=82年サッカーW杯の守護神

 1982年のサッカーW杯に〃守護神〃として出場したことで有名な元ゴールキーパー、ヴァルジール・ペレスが23日、心不全のために亡くなった。66歳だった。24日付現地紙が報じている。
 1951年にサンパウロ州ガルサで生まれたヴァルジールは、1970年にポンテ・プレッタでサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。1973年にサンパウロFCに移籍した後はスター選手として活躍し、1984年までに617試合に出場。75、80、81年のサンパウロ州選手権や77年の全国選手権では優勝にも貢献した。
 W杯には1974年、78年にまず控え選手として出場したが、選手時代のハイライトとなったのは82年の大会だ。このときのセレソン(ブラジル代表)は、歴代でも高い人気を誇るジーコ、ソクラテスらによる「黄金カルテット」を擁したチームで、ヴァルジールはレギュラーキーパーとして出場。語り草となっている、2―3で惜敗した対イタリア戦にも出場している。
 ヴァルジールは89年に現役を退き、以後、91年から2013年までは監督をつとめた。
 23日は朝からサンパウロ州モジ・ミリンでのフェスタに出かけており、昼食中に心臓発作を起こし、病院に運ばれたが、午後3時に息絶えた。