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《リオデジャネイロ州》軍警による犯罪が急増=4カ月で昨年1年分に相当

 リオ州では今年に入ってから、軍警警官や消防士に対する裁判が急増中と、25日付現地紙が報じている。
 リオ州地裁が発表した最新データによると、同州の軍警裁判所が4月までに扱った、軍警や消防士に対する裁判は149件に上る。この数は、2016年に年間を通じて開かれた裁判件数と同じだ。つまり、わずか4カ月間で昨年1年分の裁判が行われたことになる。
 その内訳は、「暴力」が65件と最も多く、以下、「汚職」32件、「強要罪」17件、「恐喝」15件などとなっている。
 警察官や消防士による犯罪増加の背後には、2016年に迎えたリオの財政危機があるという。同州軍警には昨年、13カ月給が支給されず、時間外手当も出なかった。また、防弾着や銃、銃弾の類が不足しただけでなく、パトカー用のガソリンまで不足する事態に陥っていたという。
 そういう背景もあり、同州では犯罪組織が支配地域を拡大。積荷強盗も頻発し、警官が絡んだ汚職も増えている。全般的な犯罪増加で、警官と犯罪者の抗争なども増えており、今月23日までの時点の同州軍警の死者は91人に達している。
 さらに6月には、武器密売を行う犯罪集団に加担し、密売者たちの警備も行っていた疑いで、サンゴンサロの大隊に所属する警官66人が逮捕される事件も起きている。