ブラジルサッカー連盟(CBF)は26日に、10月10日のロシアワールドカップ予選最終戦のブラジル対チリ戦を、事前予想のリオ市のマラカナンスタジアムではなく、サンパウロ市のアリアンツ・パルケで行うと発表した。
アリアンツ・パルケは、サンパウロに本拠を置く名門サッカーチーム、パルメイラスのホームスタジアムだ。サンパウロ市では、3月にもワールドカップ予選の試合が開催されたが、その時はパルメイラスのライバル、コリンチャンスのホームスタジアム、アレーナ・コリンチャンスでの開催だった。
最大収容人数は、サンパウロFCのホーム、モルンビスタジアムの方が多いが、設備が近代的なアリアンツ・パルケが選ばれた。
試合開始時刻はまだ決まっていない。ブラジル代表の首脳陣は、予選の最終戦をマラカナンスタジアムで締めくくりたいとの意思を示していた。
また、チッチ監督も昨年8月のリオ五輪男子サッカー決勝でブラジルが金メダルを取ったときのマラカナンスタジアムの雰囲気が気に入り、マラカナン開催を希望していたといわれている。
CBFとマラカナンスタジアムの運営会社との交渉が不首尾に終わり、同じリオ市のスタジアムで、今年1月に国内組だけで編成したブラジル代表と、コロンビア代表の親善試合が行われたエンジェニョンスタジアム開催の可能性も同時に失われた。
もともと、CBFはその一つ前のホーム開催試合、8月31日の対エクアドル戦をマラカナンで行うことを計画していたが、チッチ監督が、マラカナンを最終戦に持っていくことを願った(対エクアドル戦は、ポルト・アレグレ市のアレーナ・グレミオで行われる)。
CBFは運営会社にスタジアム使用料の問い合わせなどを行ったが、最終的にはマラカナン開催を諦めた。
ブラジル代表の試合がアリアンツ・パルケで行われるのはこれで2試合目だ。最初に同スタジアムで開催されたブラジル代表の試合は、2015年のコパ・アメリカ直前期に行われた親善試合の対メキシコ戦だ。この試合でのブラジルは、コウチーニョとタルデッリの得点で、2―0で勝利している。
また、ブラジル代表は10月の試合の後、11月と来年3月に2試合ずつの親善試合を予定しているが、すべて国外開催だ。
ワールドカップ直前期の親善試合がブラジル国内では行われないことになれば、10月の対チリ戦がチッチ体制でのワールドカップ前の国内開催最後の試合になる。
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